世界の映画監督で巨匠と云われる方達も高齢化してきていて、日本でそれまで紹介されていなかった巨匠の新作もこの頃、劇場で観られるようになってきた。
そのひとり、グルジアの映画監督オタール・イオセリアーニの新作「汽車はふたたび故郷へ」を観た。
この監督の作品を観るのは初めてで、予告で描かれていた、故郷グルジアで思うように映画を撮れない監督がフランスに渡り、映画を撮るけど、映画は別物にされてしまい、また故郷へ。という話も、出だしの主人公の子供時代の話は快適だったけど、本筋になると少しテンポが遅くなり、疲れ気味の身体にはかなりきつかった。
グルジアでの思想的なクレームとフランスでの商業的なクレームによる作品のお蔵入りという話は面白いのだけれど、映画作りの映画の面白さがあまり描かれていなく、主人公の家族の話が多く描かれ、結局、知り合いのいるところが一番生きていけるというような話に落ち着いてしまったように思う。
半自伝的ヒューマンドラマ。オタール・イオセリアーニの作品は観てみたくなったけれども。
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