高校野球の補欠の煩悩の話「ひゃくはち」を撮った森義隆監督作品という事で、話題作「宇宙兄弟」を観に行った。
子供の頃、同じ夢を叶えようと誓った兄弟。弟は脇目もふらず夢を叶えたのに対し、兄は回り道の人生を送り、弟から待ってるぜとエールを受け取る。
兄弟愛の描き方、泣かせどころのうまさは「ひゃくはち」の監督だけあってうまい。
しかしだ。描くお話が月面着陸世代の単なるノスタルジーであり、それを何故かドーハの悲劇が起こった時代に生まれた失われた世代にやらせるあたり、なんかいやらしい。
米国NASAも高齢化の時代、縮小計画が進んでいて、その請負、日本のJAXAも今はかなり厳しい状況だろうからひと夢見させたいという気持ちは判るけど。
ラストの「夢」だってスポンサーの意図なのだろうけど、米国のふんどしで適うはずもなく、浅はかなエンディングに「夢」も見られなかった。
そして、この物語の構図、「ひゃくはち」と同じヤン。(笑)
ただ、月から見た地球の美しさは実際にそう見えるかどうかは判らないけど、感動で、蒼い惑星、地球への想いは泣けてきたけど。
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