久々のイラン映画。新鋭アスガー・ファルハディ監督のサスペンス・タッチの人間ドラマ。
ある夫婦の離婚調停の場面から映画は始まり、夫婦の別居から家にいるアルツハイマーの夫の父の面倒を見て貰うヘルパーの登場まで話が進み、本作の登場人物が勢揃いし、ある事件が起きる。
民事裁判で浮き上がる家庭の事情、大人の事情が社会の抱える問題を浮かび上がらせていて面白い。
ただ事件の真相に対するそれぞれの対応が描かれなかったのが不満であり、真相こそが今の社会の根の深い問題だと思う。
まぁ、監督はそれも含めて、ラストの子供による選択を提示したとは思うんだけど。
世界の真の問題は家庭内にあるのかも知れないね。
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