ドイツの巨匠フォルカー・シュレンドルフ、久々の日本公開作で、ナチス占領下のフランスで1人のドイツ人将校が暗殺され、ヒトラーはヒトラーは報復として収容所のフランス人150人の銃殺を命じたという史実の映画化。
政治犯が多数収容されているシャトーブリアン郡のシュワゼル収容所でも処刑リストの作成が命じられ、その中には映画館でドイツ占領に反対するビラをまいたために収容された、まだ17歳の少年ギィ・モケも含まれていた。
レジスタンスへの報復として行われた処刑の一時間前、手早く処刑を行うための囚人の縛り方、心臓の位置をわかりやすくするための衣服に貼り付ける×マークのテープ。射殺する銃はひとりにつき、三人がかまえ、そのうち一人の銃は空砲という処刑ルール。それらは戦場に行くための射撃練習。
死の連鎖としての権力による処刑の怖さをシュレンドルフは丹念に描く。
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