2015-02-04

映画 深夜食堂 Shinya shokudo the movie

深夜にしか営業しない「めしや」に集う人たちの物語もテレビシリーズ・3シーズン目を経て、映画版のお目見え。

お馴染みのオープニングで始まり、店のマスター役である小林薫の語りが入り、三篇の物語が始まる。

「ナポリタン」愛人を亡くし新しい恋人を探す女の物語。「とろろご飯」食い逃げ女が店の手伝いに入る物語。「カレーライス」引きこもりの被災者がボランティアを好きになり、東京へ来る物語。

「何やってんだろう。俺」「何やってんだろう。私」そんな人たちを訳知り顔で素知らぬふりする店のマスター。希薄になった人の世で深夜に集う「めしや」の常連。素通りするそこだからまた帰りたくなるところ。

「飲み屋や占いなんて人の話を聴くからなくならないんだよ」と聴いたことがあるけど、下手なカウンセリングより頼りになるそんな場所のような気がする物語。

中島みゆきの「カーニバルだったね」という歌で「身の上を知ればこそ明かせない悲しみもある。通りすがりの人なればこそ言える罪状もある」という歌詞があるけど、「深夜食堂」はそんな物語。

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