ザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーが製作したソウルミュージシャン、ジェームス・ブラウンの半生記。
有名アーティストの伝記物は世界的に第二次大戦後生まれの高齢化のせいか、様々な方の話が映画化されているけど、ブラックパワーが炸裂した時代に活躍したジェームス・ブラウンの話は、子供の頃の奴隷的な立場のままだった黒人社会に対するこだわりとブラックパワーの最中の黒人のカリスマでありながら、白人とビジネス交渉し合うという板挟みな状況に置かれた彼の孤独がメインテーマになっている。
羽振りいい時は人が集まり、トラブルが起きると人は離れていく。そのあからさまな人間関係からどんどん過激な音楽活動にのめり込み、自分をカリスマ化させていく。ジェームス・ブラウンの孤独がよく判る。
有名人の孤独が虚栄を生んだ。ある意味、ソウルの実像とはそういうことなんだろう。
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