色は匂えど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならむ 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見し 酔ひもせず(いろは歌)
小学校の国語教科書に長年取り上げられてきたらしい大川悦生の同名児童文学の映画化。
見初められ、嫁に嫁ぎ、7人の子を産んだおかあさんはお父さんの急死の後、子供らを全員戦争に取られ、出征する子の代わりに家の前に木を植えた。その木は育つけど、子供らは帰らない。
次々と我が子を赤紙で召されていくおかあさんを見据えるだけのような物語は元気な我が子が出征し、白木の空箱で帰ってくる残酷さを見せつける。戦争とはそういうこと。
描き方にチープさはあるものの語られる日本の狂気は静かに恐ろしい。
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