長野県小谷村にある共働学舎。そこの一年間のドキュメント。
田舎で暮らす。みんなと暮らす。それを目の当たりに見せられると憧れはあるけど、実際出来るかというと二の足を踏むと思う。
ここには一緒に暮らすルールもないようだ。それぞれが自分の出来ることをやり、傍にいる人に手伝ってもらう。
みんなが集まる茶の間には今いるメンバーの名前だけが書かれた黒板。
田を耕し、羊を育て、家の修繕に明け暮れる日々。ゆっくりと過ぎる山の暮らし。
突然来て、突然いなくなり、また突然やって来た若者に対し、小言を云うメンバーと別にそれでいいじゃないと云うメンバー。
僕が子どもの頃にあったラフな関係の社会をなんとなく思い出し、互いに関心がないのにモラルで縛り付ける現代とは違う、互いを心配しつつも干渉しない、「ねぇ手伝ってよ」と言い合えるような関係がここにある。
それはとても大切なことだと判っていても、常識と人を比べてしまう。現代社会に毒されている自分をスクリーンを通して観た。
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