2007-04-18

鉄砲玉の美学 Teppôdama no bigaku

長崎市市長銃撃事件を巡るネットの書き込みから日本の裏社会における「鉄砲玉の美学」が知られていないようなので、その流れをまとめてみた。

戦後日本の格差のシンボル「鉄砲玉の美学」

飢えた人材は概ね利用される側に陥るというのが現代社会の仕組み

やかましく軍歌、君が代、鳴らし、威圧する商業右翼と共に落ちこぼれをかき集め、生きる術を与えた組織暴力。

アメリカのマフィアと似た成り立ちから、ジャパニーズ・マフィアとも云われた山口組が有名で、日本中の港の積荷業を一手に抑え、闇金資金を作り上げ、「仁義なき戦い」と称されもした。

長崎市市長銃撃事件の書き込みで「日本でこんな事が起こるなんて!!」という甘ちゃんは戦後日本を知らなすぎる。

安保闘争時の浅沼社会党委員長刺殺事件は再軍備・鳩山一郎の後ろ盾、三木武吉と浅沼の裏取引が原因とされているけれど、政界、財界と右翼、やくざは底なしの関係だった。

レッドパージの右翼、やくざ総動員は有名だし、『県警対組織暴力』という実録物も映画として作られ、低予算で『鉄砲玉の美学』も作られた。

戦後格差は落ちこぼれの再利用、玉砕の美学で高度成長を迎えた。

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