インド・カルカッタの売春窟に生まれついた子どもたちを追ったドキュメンタリー映画『未来を写した子どもたち』、極悪犯罪の罪を償い、社会復帰しようとする若者を描いた『BOY A』。今や世界は経済発展の優劣に関係なく、どこの地でも子供たちは悩み苦しんでいる。
「非力な大人たちが子供たちの未来を奪う」と『未来を写した子どもたち』に出てくるフォトジャーナリスト、ザナ・ブリスキは語り、子供たちにインスタントカメラを与え、売春窟の写真を撮らせる。名前を変えて、社会復帰を目指す少年の限りない未来を信じ、『BOY A』のソーシャルワーカーは若者の相談役を務める。
しかし、どちらも非力な大人たちで営まれる社会によって、この善意は押し潰され、その非力さはあざ笑われる。『未来を写した子どもたち』の子供等はある者は大人たちに服従し、売春で生きることを選び、ある者は大人たちに逆らい、フォトジャーナリストの導きに従う。『BOY A』の若者もまた彼の過去を憎む大人たちにより、抹殺される。
ともに非力な大人たちの描き方が紋切り型であるにせよ、このような子供たちが世界中にいる事には変わりがない。
そして、『BOY A』のタイトルは少年犯罪が多発する日本の事件報道で使われる「少年A」に触発され、つけられたと書かれたコラムを読むにつけ、我が国も非力な大人たちにより抹殺される子供たちがいるのだと当たり前の事にダメージを与えられる。
殴られる事が当たり前になった子供、過ちで人格を決めつけられる少年、そして、非力な大人たちでこの世界は成り立っているのだと。
2 件のコメント:
少年犯罪は激減してますよ。
少年による殺人統計
http://kangaeru.s59.xrea.com/G-Satujin.htm
少年によるレイプ統計
http://kangaeru.s59.xrea.com/G-Rape.htm
少年少女が悪いんですかね?
警察官、教員がここ数年で大量定年を迎えるとも聴きますけれども。
社会って何でしょうね?
コメントを投稿