2009-08-24

分けない!切らない! It doesn't divide. It doesn't cut it.

木曜からの名古屋の旅から帰り、今日は一休み。

反貧困色を強く出した共同連 in 名古屋のてんこ盛りメニューを噛みほぐすべく、まずは振り返る。

8月20日(木曜)、職場メンバーと夜の名古屋に辿り着くなり、夏らしさを味わえない札幌人たちを蒸し暑い湿気のお出迎え、まずは一杯と、飲み屋散策したものの結局どこにでもある居酒屋チェーン店に潜り込み、「名古屋名物、くれ」という。

8月21日(金曜)、本論の共同連 in 名古屋も初日は昼からで無理のないスタート。

「ソーシャルインクルージョン」とはごった煮の事と教えられ、身体の程度に関係なく共に働く事を目指す共同連は様々な反貧困と連帯を組む事が話され、年越し派遣村の村長、湯浅誠氏の講演の後、会場横の吹上公園にて野外交流会、韓国のチャンゴの響きが心地よかった。

8月22日(土曜)、二日目は盛り沢山の内容で、疲れてしまったけれども、思いを同じにしている方達の全国大会だけに、安心感はある。

午前の分科会は事業別という事で、僕は「異業種交流」の部会に参加。滋賀県の「ねっこ共働作業所」の白杉滋朗さんのコーディネートにより、愛知の「豊生ら・ばるか」の夏目浩次さん、大阪の「エル・チャレンジ」の丸尾亮好さんの福祉と民間のコラボレーションの話に、愛知の鶴田商会エコ・ブランチの鶴田紀子さんの定年なき雇用の零細企業の実践例が話される。

今回の全国大会のテーマ「分けない!切らない!」が見えてきて、面白い。

午後の講演会は「海外の学ぶ社会的事業の可能性」と題され、イタリア、韓国、フィリピンの実践されているお話がされたけれども、満腹の昼飯弁当の後だけにお眠りモードの「夢の途中」。

その後に上映されたイタリア映画「やればできるさ」は精神病院解体にまで至ったイタリアの精神障害者の協同組合のお話で、精神障害者の社会的な差別環境(社会的障害)を克服する話がうまく描かれていた。イタリア映画祭2009でのみの国内上映しかされていないワーナーブラザーズ配給作品はこのまま埋もれることなく、一般公開して欲しい。

長い二日目、最後は例年盛り上がると聴く交流会で、全国各地の方達と和みの一時。催しもの初めの「名古屋万歳」の生ライブと催しもの定番「矢島美容室」に心奪われる。

交流会は二次会へと進み、うちらは滋賀県の「がんばカンパニー」の中崎ひとみさんと熊本の方達とともに語らい、終わる。

8月23日(日曜)、最終日は午前の分科会が今日の状況を語り合うという事で、僕は「セーフティネット/所得保障」に参加。

わっぱの会所属の市議会議員、斎藤まことさんの進行で、DPI日本会議議長の三沢了さん、リソースセンターいなっふの岡部耕典教授、日本障害者協議会にも関わられている石渡和実教授、お三方による所得保障の理念であるベーシックインカムはその認知度が低いためか、議論となりはしたものの、僕としては、もっと具体的、現実的な所得から天引きされる社会保障などの目減りの問題から、「働く」を基礎ベースに動いている共同連なりの「セーフティネット/所得保障」を話し合うべきと思いもした。

労働でありながら、福祉サービスと位置づけられている「障害者自立支援」の利用料負担の問題などもある意味、所得保障の問題でもあると思うのだから。

最終日午後はビデオ上映でもあり、軽く流された感もあるけれども、盛り沢山な全国大会を終え、帰路、見送ってくれた方が「飛行機から四日市の花火が見えるかも知れませんよ」と教え頂く。名古屋を離れる飛行機の窓から、四日市の花火が遠くに小さくも見え、飛び立った後も、名古屋近郊の街だろうか、あちこちで小さく見える大輪の花火が打ち上がっていた。

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