タイトルにもなっている「奇跡」にロマンは感じなかったし、どうでもよかったけど、スパイク・リーらしい「アメリカの問題」提起は素晴らしかった。
「敵は敵にいなく、味方に敵がいる」という視点はゆるぎなく、白人の戦争における黒人兵部隊、バッファロー・ソルジャーの描写は、パルチザンの中の裏切り者も白人と黒人の関係と同じように描かれていく。
しかしながら、結末の「奇跡」は成金趣味的で嫌だったなぁ。そして、物語の発端となった1983年のニューヨークの郵便局での射殺された男性客は結局誰だったんだろう?謎解きの謎が証されないままに映画が終わったような感じで、あの這い上がりたいプア・ホワイトの新聞記者のように大音響流れるエンディングロールで立ちすくんでしまった。
なお、原作本は日本語翻訳されていないようで、原語版しか入手が出来ないとか。世界のシンクタンクを誇った「君が代」ニッポンも落日なのかな?
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