「飾り壺」と陰口をたたかれる雨傘企業の社長夫人。何もしなくていいと言われ続けたその社長夫人が会社の労使関係の立て直しをやらなきゃならない羽目になる。
カトリーヌ・ドヌーブがその代表作とされる「シェルブールの雨傘」へのオマージュを込めて、作られたライトコメディは、未婚の母として生き抜いた恋多き女性、カトリーヌ・ドヌーブへのフランソワ・オゾン監督のラブ・ムービーにもなっている。
置物のような与えられた幸福よりも、人は幸福捜しをする方が美しい。
「人生は美しい」とカトリーヌ・ドヌーブに云われるとそうだよねと頷きたくなり、頷くだけなら「飾り壺」よと、カトリーヌ・ドヌーブに怒られそう。
ちなみに映画の舞台となる1977年は国連が女性の日を3月8日に定めた年だそうで、フランスは今以上に女性蔑視が強かったのだとか。
ちなみに日本では3月8日は話題になる事もなく、マスコミでにぎわっている改造内閣も女性閣僚は蓮舫氏1人という「平成の開国」とはほど遠い男社会。
まぁ、通っている歯医者でも、歯科衛生士の女の子が何を考えているのか、患者相手の自覚もなく、ボーっとしているのだから、「飾り壺」でも給料が貰えればそれでいいんだろうけど。
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