この映画を知った時、何故、リュック・ベッソンが監督したのか疑問だったけど、オフィシャルサイトを読むと脚本を読んだ主演女優のミシェル・ヨーが協力を求め、監督も引き受けたらしい。
ビルマのアウンサンスーチーさんのことは1988年の学生による反政府運動の弾圧から自宅軟禁、そして2010年の解放までニュースではそれなりに知っていた。
この映画はイギリス人の妻になったアウンサンスーチーが家族の支援の元、ビルマの軍事政権に民主化を突き付け、家族との行き来も遮られてなお、闘い続けた物語。
アウンサンスーチーさんの父はビルマの独立運動家で国民的指導者であった将軍であり、「あなたは政治に関与しないだろうが、政治はあなたに関与する」と語り、基本的人権が大切であり、民主主義が必要なのだと説いたという。
ビルマの軍事政権の暴力をリュック・ベッソン特有のカット割りで見せ、遠く離れたビルマとイギリスの家族の絆を見せていく演出はさすが。
ビルマの軍事政権の暴力として、ノーベル賞の授賞式の模様がラジオで流れる時、アウンサンスーチー宅の電源を停め、海外との通話を遮断するという場面は権力の暴力とは何かを教えてもくれた。
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