愛は平和ではない
愛は戦いである
武器のかわりが
誠実(まこと)であるだけで
それは地上における
もっともはげしい きびしい
みずからをすてて
かからねばならない
戦いである――
わが子よ このことを
覚えておきなさい(ネール元インド首相の娘への手紙)
愛は誠か、誠は愛か。梶原一騎の原作の再映画化作品は昭和歌謡で彩られた作品だった。
三池崇史監督としては「46億年の恋」に次ぐ作品になるのだけど、正攻法な描き方はせずにしたのが面白かった。
「愛と誠」は1970年代に青春映画の奇才監督・山根成之が作っているけど、今回の三池哲学の映画化は「愛」とは、「誠」とは、見せる。
愛と誠が結ばれるまで、それは過酷で厳しい戦いとなる。
山根成之監督作品のヒロイン、早乙女愛が亡くなった今、「愛」は生きてるか、「誠」は生きているか。
三池作品の言い回しにはっきりしない点もあるけれど、三池崇史の梶原一騎論の流れから観ていくと面白くも思われる。
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