初老の男女の出逢いがヌーベルバーグ風の語りのもと始まるこの映画。
意地悪いナレーションに惹かれ、胡散臭い二人の出逢いに遊びの映像が混じりながらの話の進行は魅せるのだけど、そのお話の成り行きがどうもつまらなく、大団円の仕掛けも空振りに終わった感じ。
89歳になるアラン・レネの感覚の若々しさには感服するもののどうもつまらない。
老いの焦りを描いているのだろうけど、その向こう側にいるアラン・レネ御大の姿が見えてこないのがつまらなさなんじゃないかな。
アラン・レネ御大のシニカルな社会観、次回作に期待といったところ。
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