江戸時代前期、囲碁棋士にして、天文暦学者として名を挙げた渋川春海の若き日の小説の映画化。
天体の星から地図を測量し、星の動きから暦を導き出すという壮大なロマンからそれまで使われていた暦の誤差を指摘し、改暦にまで持っていった物語は無茶苦茶好きな話で魅せられる。
しかし、映画の作りはただその話をなぞっているだけで感動はなかった。
役者たちの演技が悪いわけでもなく、おそらく滝田洋二郎監督の演出の問題だろう。
まつりごとに深く関わり、吉凶をも導く暦という利権を握る公家との闘いなんて作り方次第で面白くなったのに。
2時間半弱の長丁場、飽きはせずに観られたけど、もっと壮大な天体映像を見たかった。
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