色は匂えど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならむ 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見し 酔ひもせず(いろは歌)
親と一緒に暮らせない子供たち。その施設の日常の一コマが綴られていく。
職員の移動で母親と引き裂かれるかのように泣き叫ぶ子、実の親元に行く時、タバコの火傷あとをわざと見せる子。信じられる隣の人を離すまいとする子供達の日常が綴られる。
普通の家庭のように一緒にごはんを食べ、お手伝いをして、遊んで、絵本を読んでもらう子供たちにとって隣にいる大人は親以上の存在なのだろう。
朝ご飯を作る職員の背中に子供たちの起きる音が聞こえる。それだけのことが子供たちには幸福なこと。
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