20世紀の巨匠といわれるスタンリー・キューブリック。そのキューブリックの初監督作でありながら、その出来に不満を抱き、プリントを買い占め、自らの手によって封印してしまった幻の作品
キューブリック・フリークというわけではないけれども、封印された初監督作観たさに出かけていった。
仮想の戦場を舞台にしたという前置き、モンタージュ理論を実践した映像の積み重ね、性と暴力というキューブリックの生涯のテーマと映画青年キューブリックの想いは十分伝わる作品ながら、不満を抱いたとする気持ちもよく判る、そんな作品だった。
わずか一時間の作品だから無理もない気もするし、後年のキューブリックの狂気の描写の片鱗が観られたのをよしとするか。観たい作品が乏しい今、重箱の隅を覗くのも悪くはない。
0 件のコメント:
コメントを投稿