死刑囚の告発をもとに、雑誌ジャーナリストが未解決の殺人事件を暴いていく過程をつづったベストセラーノンフィクション「凶悪 ある死刑囚の告発」(新潮45編集部編)
その映画化作品の話を聴き、観たくなる。
導入部の残虐な殺害の数々、ジャーナリストが半信半疑で調べ出す前半。未解決の殺人事件の過程を追う後半とたたみかけるプロセスは見せまくり、引き込まれる。
ジャーナリストは何故この事件にのめり込んだのか。死刑囚は何故この事件を告白する気になったのか。
家庭を顧みずに事件にのめり込むジャーナリスト。その視点がドラマの核となる。
正義感を煽れば、ジャーナリストは操れる。
世の中を騒がす事件を叩きまくり、評判が収まれば別な事件をネタにする。そんなジャーナリスト世界でスクープを追う人間もまた自分が煽った評判に踊らされる。
世の中とはそんなものというのか、事件の根元にある社会の問題を問うのか。そこまで映画は行っていない気もするけど、なかなか面白い物語展開を見せてくれていた。
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