2014-02-27

朝日のあたる家 The House of Rising Sun

被ばく汚染都市東京の映画館から上映拒否受けた映画作品。

極端な評価の高さに本当かよと思いつつ、まずは観てみようと観る。

静岡県浜岡原発の事故を想定した物語は福島で起こった被ばく体験と重なる話となっており、個々の話はそれぞれ重みがあるのに一本の映画になるとインパクトは薄い気がした。

似たような映画作品に「希望の国があるけど、この映画は伝えたいことがてんこ盛りで結局大変なんだなで終わってしまう。そんな映画だった。

例えば、福島で起こった被ばく体験を描き、その上で浜岡原発の事故が起こる話とかにしたなら繰り返される被爆者の悲劇が浮き上がるだろうし、それ以前に広島、長崎の被爆者の被ばく体験に福島で起こっていることを見せるとかの方がこの国の無責任な健康被害に対する対応が浮かび上がってくるだろう。

こういう悲劇になるから原発反対という論法の限界は今も続いている福島の悲劇を置き去りにしている。

置き去りにした福島の悲劇はやがて被ばく汚染都市東京の悲劇にもなる。先の雪害被害もろくに報道しないマスコミはおそらくその東京の悲劇もろくに報道しないだろう。今の日本の怖さはそこにある。

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