2014-02-20

もうひとりの息子 Le fils de l'Autre

産まれた時に取り違えられた子はユダヤとパレスチナの子。湾岸戦争の混乱の中、起こった事実を知ったのは息子が18歳になった時。

事実を知った母の苦悩、父の苦悩、兄弟の苦悩、そして、本人たちの苦悩。更に対立する民族の中にいる苦悩。

それらの苦悩をひとつずつクリアしていく「もう一人の息子」たちにもどうしてもクリアできないものがある。

僕は君で、君は僕を生きるしかない。狭い土地に敷かれた越境ラインのこちらとあちら。それを乗り越える術を人間はまだ持ち得ない。

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