前作「ラッシュ／プライドと友情」がとてもよかったロン・ハワード監督の新作が海洋アドベンチャーで、あの「白鯨」の元になった話と聞き、とても観たかった。
なんとなく海を題材にした映画が好きなのもあったし。
19世紀に捕鯨船エセックス号を襲った実話をその生き証人を「白鯨」の著者ハーマン・メルビルが取材しに行き、話を聞く。
その事件の顛末を描いた映画は船長とベテラン航海士の対立に始まり、鯨と出会えずに彷徨ういらだち、そして、白鯨との闘いの末、漂流することになる餓えとの闘いを迫力満点に見せる。
自然を征服しようとする船長と自然と共存しようとする航海士の対立がそのまま自然の驚異をもろに被り、敗北し、過酷な餓えとの闘いに繋がる。それはこの自然の中で生きていく闘い。
「ラッシュ／プライドと友情」と同じく男のロマンを描くロン・ハワードの視点がかっこよく、荒ぶる海が凪いだ水平線はとても美しい。
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