2007-09-19

ビデオ屋巡り It walks seeing the video shop.

レンタルビデオのとあるチェーン店で、戦前の松竹映画のビデオを見つけた事から始まったビデオ屋巡り。

今は文教堂になっているけど、一昔前は「本の岩本」のチェーン店だったショップは札幌の地下鉄沿線から更に数キロほど離れたところに点在しており、しかもお目当ての戦前の松竹映画のビデオはそれぞれその店にしか置いていない物もあるという宝探し。

ようやく東西南北、札幌市内を駆けめぐりも今日の最後の一軒で回り終える。

体系的に日本の戦前、戦中、敗戦間際を映画で観られ、徒労に終わらなかった。

おそらく、今後、バブル期のような世界中の名作と呼ばれる映画が復刻される事は、余程の映画マニアの企業が現れないと日本では無理でしょう。

今のうちにレンタルビデオで観られる物は観られるならば観た方がいい。

与える自由ばかり重んじ、選択の自由を軽んじる風潮は、無関心を助長し、「知る権利」を疎外する。

遠景と近景がぼけることなく映し出された名画『市民ケーン』すら、ピンぼけフィルムでの復刻しか日本ではされていなく、戦時下のラブストーリーの名作『哀愁』も正規の復刻はなく、パブリック・ドメイン任せという状況。

権利関係が複雑な映画業界だからと云うにしては、欧米のDVD復刻はやはり羨ましく、バブル期のジャパン・マネーも今よりは社会貢献に努めていたと、うちの街に残るレンタルビデオの品揃えを観て、思いもする。

古い日本映画と共に何故か復刻されないポーランドの抵抗映画の数々を捜し観るこの頃。

財政難で新刊を購入出来ない、問題となっている図書の閲覧を禁止する、借りた本を切り抜いたり、破いたりして返すなどなど図書館を巡るニュースも同じく気に掛かるけれども。

映画監督は”著作権者”ではない?!、書き改めました。

  • OhmyNews : レンタルビデオの品揃えに募る危機感

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