2008-07-28

美味しい店 Delicious shop

この頃は、仕事の疲れを癒すために、仕事帰りは毎日、スーパー銭湯の南郷の湯通い。

昨日、風呂に入りに来ていた学生3人組が「札幌には美味しい店がない」「あってもすぐに潰れる」などと語り合っていた。

確かに移り気なグルメ嗜好はともかく、「安くてうまい店」もどんどん潰れて、なくなっちゃうし、この学生3人組が云うようにチェーン店に組み込まれ、その店ならではのといった地元食文化を楽しめる店はなくなっている。

街中の地下街にあった500円豚丼の店がなくなってから、晩飯に気軽に寄れて、満腹感を味わえる店がなかなか見つからず、チェーン店のお店で我慢するこの頃でもある。

昨日、駅前通りで地下街に新規開業する食べ物屋のチラシを配っていたけど、そのチラシを見たうちのアルバイト学生は、何店舗かあるその店がそれぞれ「売り」にしている食べ物が、「そば」だったり、「ラーメン」だったりして、統一性ないグループ店舗に、多分「うまくない」と判定したりもしていた。

大衆相手の食堂のターゲットは食べ盛りの学生なのに、食べ盛りの世代たちは望む定食屋がなくて、おそらく仕方なしに若者心を掴むのがうまいファーストフードに流れていくのだろう。

一歳二歳の年端もいかない幼児を抱えたお母さん方が手っ取り早くファーストフードで、味付けの濃いポテトを幼児に食べ与える今の日本は、ある意味、飽食という飢餓の時代なのかも知れない。

貧血気味で、どこでもしゃがみ込む若者文化の背景には、地元食文化の貧困があるような気がする。

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