編者ボルヘス、カサーレスの書「天国・地獄百科」によると、儒教にはあの世の記述はないそうで、天国、地獄も存在しないそうだ。
あるのはこの世だけ。この世を如何に生きるかが儒教の教え。
予科練上がりの斎藤龍鳳がその著書「なにが粋かよ」にて、「戦争反対」の平和論を批判し、「アルジェの戦い」のように闘わなければ平和はあり得ないとする「武闘派宣言」を展開したように、この世の天国、地獄を紐解いたのが、儒教であるといえる。
かの有名な「水滸伝」で語られる"誰をどこまで信じるか"は大陸的であり、国家より、個人を重んじるからこそ、「国破れて山河あり」なのだろう。
「四面楚歌」に描かれる敵に取り囲まれた時、人はなぜ生き延びようとするのか?
漢民族に取り囲まれた高麗武族を描いた韓国映画『MUSA 武士』に「水滸伝」を感じもしたのだけれど、儒教の凄さはそこにあるのじゃないだろうか?
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