地下鉄のプラットホームのベンチにお祖母ちゃんとその孫と思われる女の子が腰掛けました。
ベンチには誰が放置したお菓子の袋が投げ捨てられていて、女の子はお祖母さんに「いけないね」といいました。
お祖母さんは投げ捨てられたお菓子の袋をちらっと見て、「そうだね」と言い、何もせずにまた前を見て座り直しました。
女の子は投げ捨てられたお菓子の袋が気になるのか、その後もずっと見ていたけれど、何もしないお祖母さんに習い、お菓子の袋を見るのをやめました。
女の子は少し世間を知ったのかも知れないと、同じく見過ごしている僕は思いました。
地下鉄が到着して、お菓子の袋は地下鉄の風に乗り、プラットホームを舞い上がり、乗降客の足に絡まり、やがて、地下鉄の線路の下に見えなくなりました。
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