先日、仕事の役に立つとのことで、出かけ、聞いたセミナーの中で、マーケット・シェアの話を聞いた。その話の切り口として、日本の人口構成が語られ、40代以上が全体比の55.75%という数値を教えられた。
そのデータの参考になったと思われるのが、統計局に掲載されている「年齢(5歳階級),男女別推計人口」のようで、最新の統計表にてExcelファイルが入手できたので、簡単な集計をしてみた。
各年代の総人口に占める割合
- 10代未満 : 8.75%
- 10代 : 9.48%
- 20代 : 11.48%
- 30代 : 14.52%
- 40代 : 12.71%
- 50代 : 13.70%
- 60代以上 : 29.32%
20代以下の少数値は驚異的で、ここに数の論理を当てはめると高齢者文化の中で育つ子供らが見えてくる。
もうひとつ、分析資料を提示する。
各年代の外国人の数
- 10代未満 : 10万5千人
- 10代 : 12万5千人
- 20代 : 45万9千人
- 30代 : 37万3千人
- 40代 : 26万9千人
- 50代 : 16万1千人
- 60代以上 : 17万7千人
世代別の人口からすれば数パーセント程度だけれども、20代から40代までの労働世代に占める割合は多いと思われ、少子高齢の話題の陰で、外国人の労働力への依存の高まりは感じ取れる。
セミナーでは、この少子高齢の影響として、グローバル競争の時代に国内企業が生き残る術として、大企業同士の合併や出演料が安いタレントをテレビ局のスタジオに集めて作られるバラエティ番組という低コスト番組など、かつてはお金を幾らでもかけられた日本資本の厳しい現状が語られ、この先にあるビジネスのあり方について話されていた。
戦後日本は史上類をみない団塊の世代という数の論理で語られ、高度成長してきたけれども、既に始まっている少子高齢で、数の論理を続けていくと日本は破滅する。セミナーで語られたOne to Oneの顧客サービスや顧客の輪を広げるコミュニティの構築は、敗戦後間もない日本で繰り広げられた復興景気のようにも聞き取れた。
バーチャルが広がり、リアルな人間関係が苦手になった現代にとって、多数決ではない生身のつきあいがどれだけ活かせるのか、それは便利さという不便を手に入れた私たちの課題なのだろう。
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