小児がんを宣告された姉を救うために生まれた試験管べービーの妹。
幼い時から姉を救うために、入院し、血を、骨髄を提供し続けた11歳の妹が、姉へのドナー提供を拒み、親を告発した。
物語の設定が重松清っぽいけど、この映画は子供の権利とは、生きる権利とは、そして、死ぬ権利とはを描いていく。
化学療法を信じて疑わない母親が、姉のために生まれた妹の「抵抗」にどんどん自分を忘れて、闘い始める時、姉中心の家族愛はきしみ始める。
子供は親が守らなきゃ生きられないのか、親のいうことを子供は聴かなければならないのか。
子供に抱かれて、母親が赤子のように眠る時、母親は母親の責任から解放される。
名作「きみに読む物語」と似たタッチで作り上げたニック・カサヴェテスの手法に好き嫌いが分かれそうだけど、子供の権利って、こういうことだろうなぁと思いもしました。
小児がんの子供たちのドキュメント「風のかたち」をなおのこと、観たくなった。
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