2009-10-01

嫉妬 0 Ciume

風邪気味の身体を無理させ、仕事をしていると、カエターノ・ヴェローゾの「嫉妬」を聴きたくなってくる。

嫉妬こそが孤独になるとでも歌っているような暗喩の歌詞と、ガルシア=マルケスの小説のような渇いた街並みが思い浮かぶメロディに惹かれるのだろうか。

「焼き餅」「憧れ」「ねたみ」「そしり」そんな人間の闘争心が共に生きる社会をぶち壊し、「おまえはひとりだ」と「嫉妬の化物じみた影が君臨」させる。

疲れている時は被害妄想として、元気な時は詮索として。

シコの前で太陽も眠る 正午
すべてがおまえの光彩に酔い
ぶつかり合う
ポンチも ペルナンプーコも リオも バイーアも
そして 黒い橋のみが見張る
私の嫉妬心を

嫉妬の心が黒い矢を放ち
矢は喉元に命中した
楽しそうでもなく 悲しそうでもなく 詩人のようでもなく
ペトロリーナとジュアゼイロの間で シコ老人が歌う

ミナスからやってきた
神秘の影か隠されている土地からやってきた シコ老人
おまえさんは 何もかもを内に隠しもっているのだろう
だが 教えてはくれない
で、私はひとりだ ひとりだ私は ひとりだ

ジュアゼイロよ
おまえはあの昼下がりを憶えてもいまい
ペトロリーナよ
おまえは気がつきもしなかったろう
だが 歌声のなかではすべてが燃える
何もかもが徒労 すべてを探す どこだ?
たくさんの人々が歌う
たくさんの人々が口をつぐむ
製革工場で引き伸ぱされるたくさんの魂
すぺての道に すべての部屋に
嫉妬の化物じみた影が君臨する

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