2009-10-09

ぴぐれっと Piglet

うちの職場「NPO法人 札幌障害者活動支援センターライフ」のサイトの更新作業をしていて、年賀状受付なり、バザーなどの行事をお知らせするにつけ、今年も年末に近づいて来た事を実感するこの頃。

昨夜からの台風の北海道接近で、寒さも一団と深まり、自分の部屋でも夏の間使っていなかったストーブを試しもしないまま、使ってみたりもしている。

何年か前、札幌市内で上映されずに、隣町の北広島市で上映され、見に出かけた伊勢真一監督のドキュメント映画「ぴぐれっと」をまた観たくて、いせフィルムに通販でビデオを買ったものを観た。

テーマ曲として使われる「ジョニーが凱旋するとき」は「第十七捕虜収容所」で使われた有名な曲で人間らしく生きたいと願うシンボリックな歌。

横浜の地域作業所「ぴぐれっと」を描いたこの映画もてんかんという持病を持った監督の姪である奈緒ちゃんのお母さんが同じ障害を持つ子を抱えるお母さんたちと作った作業所が大きくなってきて、その作業所を奈緒ちゃんの弟さんに任せるようになり、自分たちが何故「ぴぐれっと」を作ったのか、奈緒ちゃんの弟の世代はどう考えているのか、奈緒ちゃんも親元から地域にどう巣立たせるのがいいのかを語り合いながら、活動する様を描いた映画。

そこには「共に生き、共に働く」という事と対であるはずの「人間らしく生きる」も描かれている。

奈緒ちゃんの弟さんは社会に出て、普通の会社に勤め、脱サラした青年で、「人間らしく生きたい」という気持ちがあり、だからこそ作業所の障害を持った人たちに「人間らしく働く」スピードを教えていく。それは「頑張れ!頑張れ!」なんかじゃない。障害を持った人たちと共に生きたい人たちの「頑張れ!頑張れ!」であり、「ジョニーが凱旋するとき」だと描かれる。

札幌市内未公開のこの映画、出来れば多くの人に観て欲しいと思い、まずは仲間内に観て貰う事にする。

外部PRは出来ないけど、年賀状申込やバザーの会場でお声掛け願えれば、レジスタンスのようにこっそりと「ぴぐれっと」のお話いたしますので、昨年のバザーに来られた方々、「ライフ」にお越し下さいましませ。

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