「朝出勤して、翌日夕方帰る。」
仕事帰りに久々一緒になった知り合いが近況を教えてくれた。
初めは口重かった知り合いも元々は話し好き。こちらの問いかけに乗ってきて、こちらは寄り道途中までの気軽な会話のつもりが、別れづらくなった地下鉄駅までその知り合いの話に付き合う羽目になってしまった。
「深夜の3時を過ぎるともうどうでもよくなっちゃいますよ」
予算が削られ、人手が減らされ、末端職は人体実験のように過剰超勤労働を強いられるらしい。
「32時間の勤務が月6回ですからね。」
計算すると8時間労働一月分と大して変わらず、深夜超勤の分だけ手取りの増えるのかなと思うけど、「生かさず殺さず」メンタル疾患にならなきゃいいけど。
自分を語る言葉がどこまでも軽やかな彼を気遣う。
「JRで帰るんですよ。地下鉄だとバスに乗り換えなきゃならないから」
また逢う日を願いつつ、彼と別れた。
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