2009-11-17

裸足で走れ Run barefooted.

話題が反貧困になり、障害者団体による公園でのホームレスへの炊き出しの是非の話が出始め、障害者団体とホームレスの関連性が感じられないのか、批判する人がいた。

一応、その背景としてある社会的弱者の連帯の説明をしはしたけれども、どこまで判ってくれたのか、それで話は打ち切りとなった。

障害者を支援する立場の人には、社会的弱者は「がんばれる」というスタンスを持つ人が多く、「がんばれない」立場がどうもピンと来ないのかなと感じることがままある。

例えば、転んだ人に「がんばれ!がんばれ!」と声援を送り、立ち上がらせるのがいいのか、転んだ人に手を貸して、立ち上がれるかどうかを確認した上で、それなりの「がんばれ!がんばれ!」と声援を送るのがいいのか、どちらが親身になっているのかだと思うのだけど、得てして、ただ「がんばれ!がんばれ!」と声援を送る事のみが正しく、後は転んだ人の自己責任に任せるという、なんだか肌寒くなりそうな支援が良しとされているように思えてくる。

中島みゆきさんの「裸足で走れ!」はそんな状況を歌ったものかなと、僕の好きな曲でもある。

裸足はいかがと すすめる奴らに限って
グラスを投げ捨てる
ささくれひとつも つくらぬ指なら
握手もどんなに 楽だろう

かかとを切り裂く 痛みを指さし
心の熱さと 人は呼ぶ
ここまでおいでと 手を振り手招き
背中へ ガラスを降り注ぐ

どんなにがんばっても、億万長者になれるのはごく僅かと判っているのに、「がんばれ!がんばれ!」と声援送る人の身体も多分血だけなんじゃないだろうか。

0 件のコメント: