友川カズキの歌を知ったのは、ちあきなおみの「夜を急ぐ人」の歌詞の凄さに、Youtubeで友川カズキを調べた時。「生きてるって言ってみろ」を聴いたカルチャーショックは忘れない。
けれども、深追いする事もなかったのだけれども、レンタルCDで何枚か初期アルバムを聴くうち、秋田弁で歌うソウル・ソングのような心揺さぶられるものがあった。
その友川カズキを追ったドキュメントが札幌でも公開されると知り、上映時間をチェックすると何と観に行きにくい時間。時間の遣り繰りをつけ、今日の昼、観に行ってきた。
肩凝りやら、この頃の寒の戻りやらで、体調優れない中、観るドキュメント映画はやはり眠気との闘い。友川さんの哲学ともいうべき語りに興味惹かれつつも、瞼は重くなる。
登場人物の人間関係がコアなファンではない僕にはよく判らなかったし、フランス人の映画監督の映像はフォトグラフィックなもので、眠りを誘うにはちょうどよい。
友川語録の「人と人は別れられないんだよ。出逢うだけなんだ。」とか、「こんな日本も、こんな時代も大嫌いだ。私は永遠に唾をはく。自分にかかってもいいんだよ。」には、寺山修司を思い起こさせる東北反逆人を感じ、中原中也に惹かれたという青年期の話や大島渚の「戦場のメリークリスマス」の主役に抜擢されながらも、東北弁を話せないのは血液型を変えるのと同じと、降板した逸話に、この人の生きるスタンスを感じた。
真剣に遊べ。真剣になれないヤツはぶん殴る。
震災後のゴタゴタ日本、友川さんはやけ酒飲んで、あらびているのだろう。
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