正統派の論法で描くロバート・レッドフォード監督最新作はベトナム戦争当時過激な平和主義グループが起こした連続爆破事件。その事件後、忽然と消えたメンバー達が30年後、そのひとりが逮捕されたことから始まるミステリー。
FBIの追っ手から逃げるグループのメンバーだった男とそれを追うジャーナリスト。ふたりが探るベトナム戦争当時の状況が自ずとあの時代の自分たちは正しかったのか、今の自分は正しいのかという自問に至る。
平和主義グループだった男の自問は真相を追うジャーナリストのこれからの人生での自問にもなるだろう。
豪華配役に高齢のロバート・レッドフォードが逃げ回る逃亡者役を力演しており、かつての同士であったジュリー・クリスティとの絡みは「追憶」のふたりを思い浮かべる。
あの頃の自分を今思い返す。逃亡者の旅は長く辛い。
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