死に場所を捜す男がいた。ネットで死に場所を見つけ、その男は富士山麓の樹海に来る。
入念な準備な末、森を見回し、催眠薬を飲む。その時、森を迷う血だらけの日本人と会う。
死のうとする男が森に迷う男を助ける。それは死への迷いの証。
森の出口を探す二人のやりとりで、死に場所を捜す男は妻とのやりとりを思い返す。
昨今、理屈では理解し得ない世界にこだわり続けるガス・ヴァン・サント監督の新作は魂の物語。
森の中で進む、死への迷いから始まる魂の物語は自然の中の人間の弱さ、強さ。富士山麓の樹海はそんな場所なのだなと思ったりもする。
渡辺謙以外、日本人俳優が使われていない気がする不自然さは感じはしたけれど。
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