文化を国益と理解出来ない日本の貧しい文化事情のシンボルのような話だけど、この日本映画史を網羅する「日本映画傑作全集」シリーズ、恵比寿のTSUTAYAに揃っているそうな。
上映環境が整った東京になにも品揃えの良いレンタルビデオがある必要もないような気もするけれども、やはり羨ましい。
ビデオテープだと、ネットレンタルはコスト高だろうし。
ブラジルでは国家補助で文化活動が推し進められており、コンサートなども無料のものがあるらしいし、歴史的復刻などへの助成金も整っているとか。
親馬鹿映画『フランシスコの2人の息子』の異様に盛り上がるコンサート風景も文化を国益と考える国ならではなのだろう。
戦前日本映画がちゃんとデジタルリマスターでDVD復刻される期待など望むべくもなく、オークションで探し回るしか、地方都市に住む者としては観られる術もないのだろう。
かの溝口健二作品すら、世界トップクラスのオランダのデジタルリマスター技術にジャパン・マネー頼り、デジタル分野の若手育成など顧みない。
国の文化史を誇りに出来ない国の貧しさ。
河瀬直美さん『殯(もがり)の森』自費制作カンヌ国際映画祭グランプリ受賞の『世界が認めてくれる』がせめてもの救いだろうね。
- OhmyNews : キネマ倶楽部
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