ネットの友人から札幌の街路灯は何故、オレンジ色なんですか?と聴かれ、「トンネル内のナトリウムランプに似ており、霧が出やすいならば、その対策なのかも」とご指摘あった。
雪の降る街だからじゃないですか?と勝手な判断で答えたのだが、気に掛かり、ネットで調べてみると、降雪時の視認性も良く、虫も寄せにくく、低温性能にも優れており、省エネにもなるそうで、欧米でも主流になっているのがオレンジ色の光を放つナトリウムランプなのだそうだ。
札幌は雪国という環境のせいか、このような細かな点で配慮がなされ、例えば点字ブロックの丸い突起の頭を平たくする事で、雪が積もっても滑る事がないようにとか、信号機なども電灯箇所に屋根をつけたり、横に電灯を配列する型よりも縦に配列する物を増やし、積雪面積を少なくするなど、自然環境に備えた知恵が至る所にあるそうである。
特定の人のための配慮ではなく、生活環境から工夫できる事を考え出す知恵が省エネに繋がるのかも知れない。
GPSなど個別に霧対策が出来る時代になったからと、釧路の燈台の霧笛が近いうちにお役御免の廃止になるというニュースを観るにつけ、ますます公共の役割が削減される中、「街」の役割、「街」の優しさが失われつつある今、オレンジ色の街路灯のありがたみを感じる。
各自、防犯用具と懐中電灯を持ち歩くなんていう時代は嫌だなぁとも思ったりする。
- OhmyNews : オレンジ色の街路灯に思う
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