2010-01-03

きみに読む物 The Notebook

僕しかいない部屋に出入りするのは看護婦さん十数名が大半の女の園の生活も早二週間。

正月も重なり、ぼちぼち身体を持て余し気味になりつつある。

年越しそばから始まって、お節料理に、雑煮、お煮しめの定番の他、魚の大和煮、牛肉八幡巻き、豚肉すき焼き、鶏挽肉松風焼きと普段でも食べたことのない料理が運ばれ、昨日、体重を量ると入院前より7キロ増加のおデブちゃん。投薬の影響もあり、お顔も丸みを増し、目指せ、竹内力。(笑)

何もすることもなく、よく言えば精神状態が落ち着いた時。昨日は観たい映画がテレビ放映されており、暇つぶしがてら、ストレス解消の肝臓にも良さそうなので、日がな一日観て過ごした。

夜に観た石原裕次郎主演、市川崑監督「太平洋ひとりぼっち」はあまりの有名作品なので、以前観ていると思っていたけど、初めて観る(だろう)。

なんか、ひとりぼっちというより、敗戦日本の意地みたいな映画だった。

続けて、佐藤純弥監督の「男たちの大和/YAMATO」も観ようかなと思ったけど、大和魂に疲れそうなのでリタイアする。

昨日、観た映画で一番好きなのは、昼からやっていたニック・カサヴェティス監督の「きみに読む物語」。

認知症を患い過去を思い出せずにいる老女と共に、心臓病で療養する老人はあるラブ・ストーリーを話して聴かせる。それは若き自分たちのラブ・ストーリー。

最新作「私の中のあなた」の感動もあったからこの映画をもう一度観たかったのもあったし。

引き離されても結ばれた二人は病によって、一緒にいながらも相手が判らない自然の無常の中でもう一度結ばれようとする。

生きる証は離れたくはないと思う気持ち。

僕のいないひとりぼっちの家で年越しをした高齢で自律神経を患った母は、年明けに僕が電話すると、「落ち着いたか」と涙声で声を張り上げていた。

人は誰かがいるから生きている。

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