大人になった6人の子供たちの証言は理屈通りには生きられないことを映しだしていた。
北海道の離島の分校で起こった20年前の事件がその中の子供のひとりが起こした事件により浮かび上がり、大人になった子供たちの人生を浮かび上がらせる。
吉永小百合演じる先生の教え子探しで見せるこの映画は阪本順治の手慣れた演出でうまく見せ、ラストは号泣させられたけれども、吉永先生が作り上げたトリックのように物語もうまく作り上げられた話のようでトリックに騙されたような気にもなる。
「生きろ」という物語にトリックを使われると何か騙された気になる。
それぞれいい話だけに直球で見せてくれるのを望むのは贅沢なのだろうか。
吉永小百合さんが背の低い小母さん体型であるのに驚き、札幌ロケの場面はどこで撮ったのか思い巡らしながら観ていたけど、ドラマ的なドラマより小市民的なドラマが阪本順治監督には似合っているんだけどね。
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