イランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督の日本制作作品。
札幌の上映環境も厳しくなっているのか、この映画も観に行きやすい時間にやっていなく仕方なくレイトショウ鑑賞。
84歳の老いらくの火遊びを描いたドラマはキアロスタミ監督が敬愛する小津安二郎監督作品を意識しつつもキアロスタミ監督お得意の長廻しで撮られている。
エスコートガールを呼ぶ元大学教授の男が彼女の彼氏に出逢ってという日常を切り取ったようなドラマは他愛ない人間模様だけど、見せてくれる。
車の運転席からの視点で撮られたカメラは臨場感が出ていて、画面の外から聞こえる声とか、留守番電話の声とか、HDで撮られ役者の肌つやまで鮮明な映像などドラマの中のリアリティの追究はやはり巨匠。
名脇役にして84歳にして主役の座を射止めた奥野匡さんの少年のような演技も最高だった。
「84歳、かりそめの恋を 夢見た」生きることは冒険だから面白い。
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