色は匂えど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならむ 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見し 酔ひもせず(いろは歌)
エルマンノ・オルミ監督が引退宣言を撤回して作った黙示録。
礼拝を禁じられ閉鎖に追い込まれた教会の司祭の元に訪れたアフリカからの不法移民たち。
「善行は信仰より尊い」司祭は不法移民たちに何かを感じ、かくまう。不法移民たちの中のやりとり。赤子を産む女。移民たちを捕らえに来る地元民。
物語は隠喩的に今の世界を映し出す。『アフリカはやり直せるがここはやり直せない』『我々が歴史を変えるのか、歴史が我々を変えるのか』エンディングの難破した船の残骸に打ち寄せる波が記憶に残る。
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