2014-06-16

家族の灯り O Gebo e a Sombra

世界最高齢の映画監督マノエル・デ・オリヴェイラの作品とは知っていたけど、ジャンヌ・モロー、クラウディア・カルディナーレという2人の名女優が出ていたとは知らなかった。お二方とも年を取り、顔つきも変わっていたので見終えた後に知る始末。

ドラマは理屈ばかりの放蕩息子が家出した家族に始まり、息子の帰還、そして再度の家出と揺り動かされる父母と嫁の家族が描かれる。

原案はポルトガルの戯曲だそうで、戯曲を舞台劇のように撮るこの作品は自ずと睡魔を誘う。

帰宅した放蕩息子が語る『意識ある罪人と無意識な善人』というテーゼが息子を思う家族の心境の変遷にもなるような後半は心理ドラマが動き出した感じでそれなりに面白かった。

まずは舞台装置のような背景で撮られたこの映画。何度か観れば味わいが変わる気はする。

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