福島県奥会津の廃校。痛んだ木造校舎の取り壊しも決まり、そこに暮らす校長だった老人と教師だった母を看病する娘、それに教え子だった青年。今に繋がる過去が蘇る時。
映画は美しい紅葉に染まる山村を見守るように描き出し、人々の想い出を映し出す。
僕も小学四年生まで木造校舎で学んだ。長い廊下を間に挟む教室。窓からは中庭の大木が見える。
無くなるものが思い起こさせる過去。その過去はいつでもそばで見守ってくれている。
そんな風に言いたげな映画はどことなく宮澤賢治を思い起こさせる。
上映する映画館のロビーで懐かしいおばさんたちと出逢い、この映画が身近に感じる。
過去はいつでもそばで見守ってくれている。
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