映画館で出している上映作品の紹介が載ったリーフレットを読み、気になり、観に行った。
全国の退学球児の立ち直りをサポートするNPO法人のルーキーズ。それぞれの元球児たちから年会費を集め、社会人野球部を作り、活動するその団体は元球児たちの人数確保もままならず、運営理事長自ら資金繰りに奔走し、自らの生活費もつぎ込んで、光熱費滞納で止められ、家賃も未納で立ち退きを迫られ、ホームレスになる始末。
運営委員として、元高校野球部のコーチで暴力事件を犯したため高校球界にいられなくなった人を監督に招いていて、その監督の話も描かれ、暴力事件として片付けられた事件の内実も、語られ、実際人のせいにばかりして逃げる元球児が親の前で自殺未遂をやったと聴き、ビンタを張る場面の迫力もある。
しかし、一番しっかりしなければならない運営基盤が確立されていなく、金策に歩く理事長と見限るスタッフのわだかまりになってくると歯切れが悪くなってくる。
処分したらそれでよしの日本の社会のアフターケアというテーマを見せながら、どうその基盤を作ればいいか右往左往する人々。元球児の優柔不断に理事長の場当たり的な金策処理。それは日本社会の社会としての未熟さでもあるんだろうけど、イラッとするドキュメント。
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