朝6時、おはようございます、採血に来ました、とドラキュラ嬢、ならぬ看護婦さんのモーニングコールで目覚める。
昨日から24時間の点滴が始まり、寝返りをうつにも点滴の管が気にかかり、眠りも浅くなりがちなのか、寝起きも悪い。
24時間の点滴は身体の免疫力を肝機能の治療のために弱めるために行われ、更に昼には栄養補給の点滴が空いている片腕に繋がれ、我が身は日中、マリオネット状態。点滴の管は別な静脈ならば片腕にそれぞれ刺してもかまわないらしいけれど、片腕に固定の点滴用の針が刺さっているのもなんかシュール。
肝臓によい食べ物は口からしか取る事が出来ないらしく、主治医からも、今は食べることが仕事だからね、と励まされている。
個室内だけの生活を余儀なくされて、食べては寝る暮らしも年明けまで続くそうで、
看護婦さんの計ってくれる体重計も未踏の60kgを難なく越え、肝炎完治のアカツキには、おいしいレバーを食わせておくれと、渡る世間のドラキュラたちが待ち構えているのかなと思うと、束の間のこのマリオネットの幸福が愛おしくなってくる。
浅き夢みし、酔いもせず。
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