用事が済んで、少し早く帰れた日、街をぶらつこうかと思い、歩いていると、懐かしい人影を見かけることがこの頃多くある。
何となく疎遠になって、何年も逢わなくなった人と偶然の再会は、互いの近況報告から始まり、懐かしがりつつ、それぞれの今の時間に追われるように、別れを惜しむ。
中島みゆきの曲である「樹高千丈 落葉帰根」は傷つけあうような関係になりそうな人と別れ別れになって、大きな樹の正反対の枝につく葉っぱになり、落ち葉になった時、同じように大樹の根に帰っていくものなんだと歌った歌である。
懐かしい人と巡り会う度、この「樹高千丈 落葉帰根」が思い浮かび、根の強さを信じたくなる。
「私は独りが嫌いです。
それより戦さが嫌いです」
激しい通り雨もやんだので、久々、従姉の店に顔を出す。
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