もしもきみが私を愛するなら
それはきみが黒人を愛しているということ
黒人は私を愛する 私は黒人
もしもきみが私を愛するなら
それはきみが白人を愛しているということ
白人は私を愛する 私は白人
自身、先天性の白皮症アルビノであり、マリの王家に生まれながらも、生家を追われた神の声を持つといわれる歌手、サリフ・ケイタが、同じアルビノであるがために、アフリカで惨殺され、遺体を売りさばかれている事件が多発している事に対し、赤十字と共同で、「関係各国政府は犯罪者に法の裁きを受けさせるなどといった、なすべきことを十分に行っていない」と抗議声明を出したという。
今年初頭に出された最新アルバム「ラ・ディフェロンス」を入手し、聴くと、サリフの祈りの歌が流れ始める。
日本に迷信的な民間宗教として「白蛇は神様の使い」というのがあるけれども、アフリカ東部のタンザニアでは、「アルビノの身体の一部を使って呪術の儀式を行うと金持ちになれる」との迷信があり、アルビノの手足、臓器、血液が呪術師に売られ、それらを調合してお守りを作られているのだそうで、その肉体の価格は数万ドル(数百万円)という高値で取引されることもあるという。
近年の惨殺では、生きたまま身体を解体されるされる事件もあり、カナリア諸島に逃げてきたアルビノをスペイン政府が難民として認定したというニュースも流れている。
かつて、身体障がいは神が授けた子として、大切に扱われ、神頼みの儀式の時に、神に捧げられたという話とオーバーラップする。
人と違うことが私は嬉しいとサリフ・ケイタは語り、その事を認め合うことが平和なのだと歌う。
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