2011-03-25

君を想って海をゆく Welcome

予告編見て、観たい映画としていたのに、観に行きやすい時間帯上映されず、観られないまま終わってしまいそうなので、無理して観に行ける時間帯にやっている今日、映画『君を想って海をゆく』を観に行ってきた。

戦火を追われ、ヨーロッパに逃げ延びたクルド人難民の少年が、恋人の暮らすロンドンに向かうべく、ドーバー海峡を泳ぎ、密入国しようとする話。

そこに少年と少年を助けようとするスイミング・コーチの個人と個人の話があり、難民でもイギリスに密入国させないフランス政府の配慮という国と国の話が絡み、密入国を手助けした者を罰する国と個人の話が出て来る。

純粋なクルド人難民の少年の想いを軸に描かれる物語に、「あぁ、映画だな」と久々に思った。

淡々と描かれる物語に無力ながらも、国の都合に振り回されたくない人たちの生きる姿を観、涙し、自分らしく生きたいと思う。

『君を想って海をゆく』という野暮ったい邦題より、皮肉の効いた原題『Welcome』がぴったり似合う映画。今の日本の『Welcome』はもっとシュールシニカルだろうけれども。

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