ふたつの新幹線がすれ違う時、奇跡が起きる。
父と母が離婚して、弟と離ればなれに暮らす小6の兄が願う奇跡を叶えるために、子供たちは動き出す。
ドキュメンタリー出身の是枝裕和監督が描いたポエムは、日々の生活に追われる大人たちが忘れた「奇跡」を願う物語。
天真爛漫に動き回り、叱られてもけろっとして、また面白い事を見つけようとする子供たちは、確かに大人が忘れた「奇跡」を持っている。
その「奇跡」なんか起きなくてもいい。「奇跡」を信じる子供たちが「奇跡」なのだから。
見回すと隣近所、親戚にも「子供」がいない高齢化社会。子供たちの無邪気さは疎ましくも感じられるけど、子供たちがいる事で時間が止まるゆとりも生まれる。
そんな時間泥棒に絡み付く子供たちがいなくなると、無縁社会が広まるのだろう。
子供たちがこの世の中で一番大切な事を知っている。
そんな事を気付かせてくれる映画。
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